芝居のこと

2016年1月30日 (土)

帰り道で読んだ「うつくしい子ども」

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シアタートラムで公演中のONEOR8劇団公演「そして母はキレイになった」、本日3日目を終了いたしました!
東京公演の千秋楽までの折り返しを過ぎました。
 
あの空間でできること、もっともっと精進して掴み取りたいと祈っています。
舞台に立つ度、自分の未熟さと向かい合う日々です。
15年やってきて蓄積された何かの上を目指したい。まだまだ今までの自分を超えられていないと感じます、、
 
明日は昼夜2ステージです。
頑張ります。
 
 
 
帰り道のコンビニで、なにげなく読んだ読み切りの漫画「うつくしい子ども」に心打たれました。
 
読み切りなのに描かれていない多くのことが自然と想像できる人物描写にゾッとしながらも感動しました。
 
いつかこういう、とてもミニマムだけど世界とつながってる、個の魂の叫びをすくい取るするような作品を演劇で創りたい、とふと感じました。
 
その前にまずは役者で頑張んないとなぁ、、

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2015年12月31日 (木)

2015年もありがとうございました

今年も一年ありがとうございました。

皆様に支えられ今年もこの日を迎えることができました。

 
本当に色んなことのあった1年間でした。
 
仕事面では初の企画・制作(劇団員山口森広との共同企画)から関わった劇団B面公演「ゼブラ」を成功させることができたのは大きかったです。
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慣れないことばかりでキャパオーバー気味で至らないことばかりでしたが、キャスト・スタッフの方々に助けていただき完成度の高い作品を届けることができました。
公演としても全ステージ満員御礼で終えることができて黒字にすることができたのは信じられない嬉しさでした。
 
ドラマには「癒し屋キリコの約束」(9・10話)と「デザイナーベイビー」(5話)の2本出演させていただきました。
「癒し屋キリコの約束」は人生初の昼ドラ出演な上に、出演シーンも多く、撮影期間も長かったため、現場のスタッフさん、共演者の諸先輩方とたくさんお話させていただく機会をいただき幸せでした。
「デザイナーベイビー」では「癒し屋キリコの約束」でお世話になった大島蓉子さんとの再会もありました!大島蓉子さんは妻笹野鈴々音がドラマ「セーラー服とエイリアン」でお世話になったご縁もあり、お会いできて嬉しかったです。
 
CMは2社出演させていただいた1年でした。
UHA味覚糖「さけるグミ」
 
 
「TOYOTA TNGA STORY〜これが未来の骨格だ。〜」
 
 
 
TOYOTAのCMはチームの一員として出演しています。
よ〜〜〜く探してみてください(笑)。
出会えるはずです。
緊張感のある現場でキャスト一丸となってチームの空気づくりに挑みました。
佐藤浩市さんや三浦友和さん、鈴木浩介さん、永作博美さん、黒木華さんらの演技を目の前にしながら芝居させていただくという希有な経験をさせていただいたことは本当に嬉しい体験でした。
ちなみに技術者役でタカハ劇団「帰還に虹」
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で共演させていただいた有馬自由さんが出演されていて、現場にて戦友にお会いできたような気持ちで嬉しかったです。
 
仕事面ではまだ皆様にはお伝えできない作品がたくさんあり、もどかしいところですが、情報解禁されましたらお伝えさせていただきますので今しばらくお待ちください。
 
プライベートでは都内から神奈川へ引っ越したり、映像や舞台のワークショップに参加させていただいたり、身体作りを始めたり、いっそう芝居をするための土台作りを頑張った年となりました。来年はこの土台と環境を元に多くを実践し結果を出せるよう頑張りたいと思います。
 
そうそう、韓国語の勉強も始めた年でした。
まだまだ初心者ですが、来年は喋れるくらいになりたいです。
頑張ります。
 
今年はたくさんの素敵な映画作品に出会えた1年でした。
全部数えたら観た映画が100本を超えていました。
それでも見逃した作品も数知れずですが、、、
2016年は200本以上を目指します。
作品名をここに挙げることは控えさせてもらいますが、少しずつ、このブログでご紹介したりお話しさせてもらえたらな、と思っています。
 
とりあえず年明けは劇団公演がありますので全力で取り組みます。
旅公演も含め、たくさんの御客様に来ていただけますよう!
面白い作品にできるよう頑張りたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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それでは皆様、よいお年を〜!!

 

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2015年12月26日 (土)

「忘れる」について

「忘れる」ということについてちょっと書いておこうと思います。

「忘れる」ということはけっこう大事なことだと、最近思っています。
いや、なにか辛いことがあったとかそういうことではなく。
人間の機能、として。
 
「忘れる」という機能がないと、人間は大変だと思います。
全部記憶できて、全部の体験がそのまま脳にアーカイブされていく身体だったら、どうですか?きっと失敗も反省もそのままの状態でずっと残るから2度同じ過ちを繰り返さないで済む。
あれ?違うな、、
そうじゃなくて、もっと、、あれ、、何が言いたかったんだっけ、、?
「忘れる」は悪いことじゃない、みたいなこと言いたかったんですが、その道筋を今さっそく忘れましたけど、、、
 
あ、
例えば「人間は過去の過ちを忘れてすぐ同じ過ちを繰り返す。そして歴史は繰り返す」みたいなことよく聞くじゃないですか?
でもあれ、ずっとなんか違和感があって、、、
「忘れて」・・・なのかな?っていう、、、
「忘れる」のせいなのかな?って、、、
 
人間はホントに「忘れる」から「同じ過ちを繰り返す」のかな?って。
なんか違うんじゃないか、って気がしてるんです。
「同じ過ちを繰り返す」のは「愚か」だからです。
「同じ過ちを繰り返す」のはその人間の性質というか、、上手く言えないので簡単な言葉で言いますけど、「おバカ」だからです。
「忘れる」からではないと思うんです。
 
え、「おバカ」だから「忘れる」んじゃないか?・・・ですと?
 
そうなんですかね?
そう言われると、、、そうなのかもしれない笑、と思うんですが、、
でもそうですかね?
いつもここで止まっちゃうんですけど、でもなんか、、やっぱり違うんじゃないか、って気がするんですよね。
 
私はどちらかというと「おバカ」なので、「おバカ」と「忘れる」の関係性については深く追求していけないですけど、でもとりあえず私は「忘れる」は悪くない、みたいなことを考えています。
 
「忘れる」は「なくなる」ってことじゃないですよね?
「忘れる」は凝縮して沈殿するイメージです。
「忘れる」ことでその物事が細分化されて、より大事なところが点で集まって、ギュッと小さくなって「記憶」になるって感じです。
この場合の「記憶」っていうのは「一夜漬けで英単語を記憶する」の記憶とは違って、もっと、、、なんていうんでしょうね、、、沈んでいく記憶です。
どこに?
どこにですかね?
よくわかんないですけど、心?魂?みたいなものにですかね?
だから私は「忘れる」っていうのは「魂の記憶にする」って意味だと思います。
違うのかな?
僕だけですかね?こういう風に思ってるの、、、
 
例えば映画を観ます。
その映画が凄く好きな映画だったとします。
その映画のことを「忘れ」ます。
そうするとその映画はまた、2度目も面白く観れます。
私は「忘れる」が得意なので、何度も何度も面白く観れます(そういえば今年劇団でやった「ゼブラ」は昔の公演も含めると多分30回くらい観てるんじゃないかと思いますがいまだに面白いです)。
それはなんでかというと、私がおバカでストーリーを全部忘れてるから、ではなく、観ると「魂の記憶」に触れられるから、だと思うんです。
「魂の記憶」が濃いもの程、何度観ても面白く観れます。
 
体験して「忘れる」からいい、んじゃないかと。
「忘れる」から豊かになれるんじゃないかと、勝手に思ってます。
 
でもあれ?
その「忘れる」は「覚える」と同じ意味になっているんじゃないか、って気もしてきましたけど、、、う〜ん、、、
 
あ、でもそうだ、
「覚える」についてはちょっと言いたいことがあって、今それを思い出したので書いておこうと思うんですけど、
 
よく「台詞を覚える」っていうじゃないですか?
あれ実はすごい違和感があって、
台詞はもちろん「覚え」るものだと思いますけど、同時に「忘れる」ものじゃないですか?って思うんです。俳優は台詞を「覚えて」吐いている訳じゃない、って思うんです。
 
台詞を「覚える」のはとても簡単です。
ただの字の羅列ですから、英単語を覚えるのと一緒で誰でも出来ます。
でも台詞を「覚える」だけでは台詞は言えません。
絶対言えません。
それはただ覚えただけだからです。
英単語と一緒です。英単語を覚えても英語を喋れるようにならないのと一緒です。
や、一緒かな?一緒じゃないかもしれません、、、
スイマセン、テキトーなこと言いました。
とにかく、
台詞は「覚える」だけでは言えるようになりません。
「覚え」て「忘れ」ないといけません。
この「忘れる」がすごく大事で、すごく大変な作業なんです。
台詞をちゃんと「忘れる」ことができると、やっと言えることができる。
と、思っています。
 
だから私の中では「台詞を覚える」って言うより「台詞を忘れる」のがまだピンときます。
でも「台詞ちゃんと忘れて来ました〜」って現場で言ったらちょっと「この子大丈夫かな?」って心配されちゃうだろうな、って思うので、大抵は「台詞を入れる」という言い方にしています。
 
なので、私にとっては「忘れる」はすごく大事なことで、仕事の友みたいな、かけがいのないものなので、どうか悪者にしないでほしい。
責めるなら僕を責めて、「忘れる」は悪くない!
って、そんなことを独りこたつで考えていたクリスマスでした。
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あ、コイツがいましたね。独りじゃなかった。
 
メリークリスマス。
 

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2015年12月15日 (火)

坂元 裕二脚本作品が大好きです

今日、遅ればせながら「問題のあるレストラン」を全話観終わりました。

何を今更という感じですが、ずっと録画して観れてなかったのです。
 
なんで今まで観ていなかったのだろう、、
後悔と同時に全話観れた幸せの余韻に浸っています。
 
こんなこと言うのもアレですが、撮りためていたドラマを一気観する。
こんな贅沢なドラマ鑑賞があるでしょうか。
 
つづきが気になってもすぐ観れる。
一週間待たなくていい!
最高です。
でも最終回だけは突然もう終わっちゃうんだという寂しさに襲われ切なくなってしまいますが。
 
そういうずっと夢中にさせてくれるようなドラマ体験ができるって本当に幸せなことだと思います。
 
「問題のあるレストラン」は坂元裕二さんという脚本家の作品です。
私はこの坂元さんという脚本家の作品が好きで好きでたまらなく好きで(とは言っても全話観たのは「最高の離婚」「Woman」「おやじの背中」の3本だけなんですが…)、この方の作品を観てるときの私は没入しすぎて口があんぐり空いて気付くといつもバカみたいな顔をしています。
 
最初は友人が「最高の離婚」の瑛太さんの役が私に(人柄が)どことなく似てると言って、気になっていたのですが、なにか作業しながらTV付けたらたまたま「最高の離婚」(たしか最初はスペシャルを観たんだったか、、)がやっていてなにげない気持ちで観始めたところ、なんか気が抜けないなぁ〜、ってなって、ヤバいこれは観ちゃうな、止められないな、ってなって、気付いた時には作業はほったらかしでバカみたいな顔しながら夢中になっていました。
※瑛太さんの役の人柄は私自身は全然似てないと思ったんですが、友人何人かから若干似てるっていう指摘があったので、どういう所か分かりませんが部分的にどこか似てるのかもしれません…。不器用なところ、とか?
 
それでなんだこのすごい面白いドラマは!!!
となって1話から一気に観て完全に心を鷲掴みにされたのでした。
 
坂元裕二さんの脚本は1話々の中に色々な要素が多面的に含まれていて、心が踊らされるというか、基本的に坂元さんの作品には分かり合えない2つの軸が登場することが多いんですが、そのどっちもが観てる側からすると理解できる、って感覚になって、どっちも正しくてどっちも間違っていて、どっちも悪くないのにうまくいかないっていう、、そういう人間のどうしようもなく分かり合えない哀しさと、それゆえに分かり合おうとする希望が同時に描かれていて、胸が締めつけられるんです。
 
さらに全編に渡ってユーモアが一杯散りばめられててニヤニヤさせられるし、基本の土台は日常の空間だから自分の生活のすぐそこにあること、と思えてほっとするんです。
 
坂元さんの書く1対1の会話が、とにかく面白くて好きです。
こんな台詞どうやったら思いつくのだろう、という台詞がいっぱいあります。
難しいことは一つも言わない。日常のしゃべりコトバでそんな相手に深く突き刺さること言える?!ってなります。
きっと物事の本質を見つめる視点からくるコトバなんだろうと、考えています。
 
 
まだ「それでも、生きていく」も「Mother」も観てないんです。
今年中に観れたらなんとか!と思っています。
 
 
 

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2015年8月25日 (火)

撮影のあとぶどうを食べました

日曜日にあったある映像作品の撮影のために髪をけっこう切りました。

撮影(私の出演シーン)は無事終了して、ほっとしてます。 
どんな作品なのか、どんな役なのかは情報公開になりましたらお伝えさせていただきます。
 
撮影日はそんなに体力使ったり、拘束時間が長かったわけでもなかったんですが、撮影終了後帰り道でどっと疲れが出てしまって、ホントに
 
「あれ?なんか疲れて歩けない、、笑」 
 
みたいになって、これはダメだ、休もう、と座れるところで1時間程座り込んでしまいました。
でもマックでマックシェイクのストロベリーのSを買って休みながら呑んだらあっという間に復活したので、単純に水分(糖分)が足りてなかっただけなのかな、という感じでしたが、あんまりない経験だったのでちょっと新鮮でした。
 
舞台作品ではよくあることですが、映像でも自分の役の撮影が全て終わると、役が「落ちる」タイミングが訪れて、「落ちる」感覚が終わると喪失感と安堵感と疲労感がドン!とくる、みたいなことがあります。
今回はたった1日の撮影でしたが、準備の時間があったからか、突然疲れが来たのかもしれません。
 
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家に帰って冷やしてあったぶどうを食べました。
こういう感じでぶどう食べるの1年ぶりくらいでした。
子供の頃はよく食べてましたが、大人になってからはあまりフルーツを買って食べるということがなくなってしまいました。
疲れてたからか美味しかったです。
 
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この日は帰って落ち着いてテレビ観ながらぶどう食べて、なぜかそのあとご飯食べて気力を使い果たしソファで寝てしまいました(その後舞台本番から帰ってきた妻に起こされました)。
 
たのしい撮影だったので、本当に無事撮影できてよかったです。 
 

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2015年8月12日 (水)

よい知らせあり

ある作品の出演が1本、新たに決まりました。

 
嬉しいです。
詳細は公開時期になりましたらお伝えさせていただきます。
 
嬉しかったのでブログにてお伝えさせていただきました。
今その撮影に向け頑張って準備中です。
撮影楽しめるよう準備頑張ります。
 
あともう一つ、
近々にお伝えできる情報ございます。
明日(もう今日か、、)お伝えできると思います。
 
こういうお知らせがたくさんできるよう、もっともっと頑張りたいです。
日々の積み重ね、大事にしていきます。
 
 

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2015年8月 8日 (土)

「さけるグミ」CM好評です!

最近、日々色々な方から、「さけるグミ」観ましたよ、と声をかけてもらえたり、メールいただいたりすることがあります。

ホントありがたいです。
 
  
ただ当の私はなかなか「さけるグミ」のCMに遭遇できず、はやくTVで観てみたいなぁ、と思っていて、なので「観たよ」と声をかけていただくと、「ホントにTVで流れているんだ」と嬉しく思います。
 
でもやっぱ自分でも観てみたいんですよね、、 
どの番組を観たら流れているんですかね?
どなたか知っている方いらっしゃいましたら教えてください。 
 
さて、毎日、更新が遅くて申し訳ありません、、
日々ヒーコラいいながら書いています。 
書き始めるまで何を書くかほとんど決めていないので、思ってもいないことが書けたり、全然どうでもいいことばかり書いてしまうことも、、
そんな気まぐれなブログにお付き合いいただき本当にいつもありがとうございます。
 
さて今日はちょっとここ1ヶ月くらいで起きたことの経過報告をしたいと思います。
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まずは撮影でヘアメイクさんからいただいたアロエ。
なんか、ちゃんと育っているんだろうか、、
かなり心配です。
元気なやつもいるんですが、何本か色が茶色くなってきてしまいました、、
育て方が悪いのかな、、
日当りのいい所で育ててるので大丈夫と思ったんですが、もしかしたらうまくいっていないのかも、、
丈夫に育ってほしい!!
頑張れアロエ。
 
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こちらはミニチンゲンサイ。
そろそろ食べられるくらいになってきました。
ただ庭にいるすごい数のバッタが葉っぱを食べちゃうらしく、ところどころ虫食い状態です、、
別の葉っぱはあまり虫食いになってないので、チンゲンサイが美味しいってこと、バッタも知ってるんだな、って思います。
さすがバッタ。
食べられる面積が少なくなっちゃうのはちょっと嫌ですが、
でもバッタは好きなので庭にいてほしい、、
うーん、、葛藤です、、
でもまぁ、虫に食われるってことは美味しい証拠、っと思ってこれからも大事に育てたいと思います。
 
夜は近くのスポーツ施設に身体を鍛えに行きました。
 
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マシンで鍛えるとまたテンションが上がりますね。
なんか鍛えてるなぁ〜、って感じになります(笑)
 
ここ何週間で基礎体力を上げてきた効果が出ていて、なまってる感覚はありませんでした、ランニングマシンでいつも通勤で走る2km走ってみたら余裕でした。
やっぱり普通の道と、ランニングマシンでは環境が全然違うんですね。
ランニングマシンだと30分走ってもまだいける、って感じで「え?この表示ホント?」って感じでした。
 
日々地道に鍛えて、いつか芝居で(殺陣やアクションで)活かせるようにしたいです。
 
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韓国語の勉強も少しずつしていますよ。
ああ、時間が足りません、、
1日がもっと、あと10時間くらいあればいいのに、、
 
妻の出てる「進撃の巨人」も観たいし、、
「トイレのピエタ」も観たい。
 
あ、1ヶ月限定で毎日更新とうたっていたこのブログですが、1ヶ月経ってからもちょこちょこ(週1〜2くらい?)更新できるよう頑張ります。
よろしくお願いします。
 
 

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2015年8月 6日 (木)

コンプレックスは宝だ、

みたいなことを思っています。

 
人間自分のコンプレックスはなるべくひとに見せず隠していたいものです。
自分のいい部分だけを見てほしい。
 
でも俳優の仕事は(求められる役柄にもよるかもしれないですが)、どちらかと言えば、人に見せたくない方の自分をさらけ出していくことのような気がします。
進んで恥をかきにいく、それを恥ずかしいことと分かっていながら。
そうしていかないと、観てくれる人も、自分も納得させられない、と考えています。
 
そう思っても自分が可愛くてなかなかコンプレックスの窓を開けられないのですが、
でも、そうすると後ですごく後悔します。
そういう葛藤の連続のお仕事だと思います。
 
なんでこんなことをわざわざ書こうかと思ったのかというと、映画や、ドラマを観ていて最近よくそういうことを感じるからです。
 
守りに入った芝居は観ていて辛いです。
もちろん自分だって例外ではないので、そう思われないよう頑張ろうと思います。
 
今日は「6才のボクが、大人になるまで。」を観ました。
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4人の俳優が12年間の間同じ役を演じ続け、撮られた映画です。
描かれるのは何気ない家族の風景ですが、過去や積み重ねた時間がそれに重さを与えていく様が圧巻でした。
 
こんな長い期間をかけて家族と、少年が青年になっていく様を描いた作品はなかったんではないか、と思います。 
感動というより痛くて胸が苦しくなる作品でしたが、ここに宿っている魂と身体は本物だと思いました。
 
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今日ふと体重計に乗ってみたら「51.8kg」でした。
ずっと「50〜51」の間だったので、この最近の筋トレで筋肉が増えたんだと思います。もう少し増やしたいです。
 
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「世界は嘘で出来ている」の時の舞台写真。
この時は衣装が暑かったな、、
毎日汗だくで、ちょうど50kgくらいだったと思います。
 

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2015年8月 2日 (日)

昔の思い出と基礎体力作り・定期報告

連日猛暑が続いていますね。

熱中症は怖いので本当に気を付けましょう。
 
思い出話を少し。
もう4年前くらいになりますが、1年半程、建築現場で働いていました。
日雇い派遣だったので色々な仕事をしましたが、一番キツかったのが真夏の炎天下の中の高層ビルや倉庫などの足場作りのバイトでした。
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これが足場。
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※ネット検索で見つけた写真です
 
トラックに乗せられた数々の足場資材を降ろし、
職人さんの指示で足場に使う鉄の柱や接続のための道具、通路用の板などを取りやすい位置に運んで配置したり、何段か足場が出来てくると登ってバケツリレーのように資材を渡していったりします。
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※ネット検索で見つけた写真です
こんな感じに。
道路を歩いていてこんな光景を目にしたことないですか?
 
これが本当に大変なバイトでした。
今思い出しても「地獄」という言葉が自然と出てくるほどです。
 
そもそもそれ程力持ちでもない私が活躍できる仕事ではない、というのもありますが、資材は重いし運ぶ量も多いし(8時間近く作業すると完全に筋肉が披露して握力がゼロになってしまう)、職人さんはせっかちで理不尽だし、まるで一日中鬼トレーナー付きで筋トレをしてるみたいな感じでした。
 
さらに高所作業で柵から身を乗り出しての作業なので高い所がダメな人は絶対やってはいけません。私もそんなに得意ではないですが、仕事なのでやらなくてはいけなくて怖いとか言っている暇はありませんでした。一応会社から安全帯というベルトを支給されるのですが(正確には買わされる)、正直どんな高所でも、一度も使う暇はありませんでした。
※ちなみに鳶の職人さんも安全帯をしてるところは一度も見た事がありません。
 鳶の職人さんが安全帯使わなかったらいったい誰が使うんでしょう?
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※安全帯
 
炎天下の中、太陽光と鉄柱の暑さと建物からの照り返しで全方向の熱線バーベキュー状態で、真っ黒になりながら、朦朧としていると手元がおぼつかなくなって下の階からバケツリレーでくる鉄柱を落としそうになるんです。
でも落としたら最後、下には車や人も通っているので下手したら誰かを殺すことになるかもしれないという状況で、でも暑さには勝てず、視界が狭くなってボーっとしてきます。すると職人さんから「オイ!!塩舐めろ!塩!!」と怒鳴られ、携帯させられる「塩飴」を口に放り込むんです。
塩飴はその名の通り塩の飴なのでものすごくまずい!
でもそれを舐めなかったら、誰か殺してしまうかもしれない、と思ったらそんなことは言っていられず、いつもポケットにたくさんの塩飴を忍ばせていました。
 
大変だったのは「呼吸」でした。
運動をしているとどんどん呼吸が乱れてきますよね。
「はあ、はあ、」という乱れた呼吸になってきます。
それがさらに乱れるとこんどは「は、、は、、」という短い呼吸の連続になってきます。心臓の音が自分の耳に聞こえるような感覚を覚えるほど早く鼓動を打っていることがわかるようになります。
 
普通はそのくらいになると私達は運動をやめていったん休もうか、という風になるものですが、鉄柱のバケツリレーの際は下からどんどん新しい鉄柱が自分の目の前に突き出してきます。
どんなに息切れしていようと休むことは許されません。
限界だ、と思って、でも休めず、
やばい、倒れる、っと思っても休めず、
気力だけで作業しているような状態で仕事していました。
 
でも、不思議なんです。
もう限界だ、って思う程の息切れになっても、人間というのはそこからまだ全然動けるものなんです。
もう限界だ、の次の「ヤバい倒れる」が来ても、まだ動けるんです。
そのさらに先の「この心臓の感じ、死んじゃうんじゃないか」が来てもギリ動ける。
自分が思っていたよりも、人間の身体は無理がきくようになっている(限界が先に設定されている)んだということをこの足場のバイトで学びました。
とはいえ、もうあれ以降、自らあの限界の領域に足を踏み入れることはないですが。
 
あの地獄の体験があったから、今多少の事ではへこたれなくなっている気がします。
 
筋トレも辛いですが、あの頃の仕事に比べたらホント遊んでいるようなものだ、と思って頑張れます。
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腹筋は3種類の腹筋トレーニングをしています。
普通の腹筋を50回・足を上げて左右に振る腹筋を150回・V字腹筋を40回
腕立ては60回・負荷を与えて50回×2の計3セットができるようになりました。
高校時代くらいに戻ってます。
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もちろんエアコン付けてのトレーニングです、、
エアコン様々です。
 
ランニングもしています。
朝の出勤の駅までと帰り道の2km×2を走れるようになりました。
タイムは気にせずゆっくりですが。
最初は500mも走れなかったので大きな進歩です。
定期的に基礎体力作りの報告ができたらと思います。
 

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2015年8月 1日 (土)

お芝居のことと「アメリカンスナイパー」とカレー

なんとなく昨日の観劇(少女東京奇襲)が印象に残っていて、たまに思い出します。

なんでかわからないですが、惹き付けられる演技ってなんだろう、ということを考えさせられるきっかけがあったからだと 思います。
 
彼女らの演技は好きなところとどうかな、ってところとどっちもあって、や、それは私が上から目線で論じるようなことじゃないんですが、でもなんか技術とかそういうことと関係なく惹き付けられるものがあるな、って思ったんです。
この舞台上に興味を持って観れるなにかががあるんだと、それははっきり感じて。
 
未だに自分でもよく分かってない所ですが、確かなのは上手い演技だからといって惹き付けられるわけではない、ということです。
 
いや上手いにこしたことはないと思います。
でも「上手いなぁ」って観客に思わせるという芝居は個人的にはあんまり成功しているとは言えないと思っています。「上手さ」が見えちゃってる(バレちゃってる)ってことなので。
「下手だなぁ」っていうのよりはいいに決まってますけど、、
 
惹き付けられる時ってなんか、理由がよく分からない時が多い気がします。
ホントにいいな、っていう演技はどういいのかが上手くコトバにできないけど、「とにかくいいんだよ、観てみて」みたいになるっていうか。
 
そういうのっていうのは、なんなんだろうな、と考えます。
 
コトバで説明するのって難しいですよね、ホントにいいのって。
 
ただ、こう、はっきりしてるのは、惹き付けられてるときっていうのは、「コレはなんだなんだ〜?」って脳みそがなってるってことです。
この演技の底が見えない、みたいな感じ。
この演技の土台がどこにあって、どういう計算で、とかが見えなくて、底が見えないから「知りたい、知りたい」って前のめりになるっていうか。
惹き付けられる演技はとにかくずっと観てられるんです。
「情報量が多くてしかも危うい」みたいなことがあると思います。
この人の芝居、このあとどうなるかわからない!って思えるのが素敵だと思います。
 
ちょっと種類は違いますが、赤ちゃんってずっと観てられるじゃないですか。
あと猿とか鹿とか、そういう動物の目ってずっと見てられますよね。
惹き付けられる条件に当てはまってるんですよね。
 
ホントにこの人いいなぁ、好きだなぁ、という人の芝居観てると危うさ、っていうか、目の奥がすごい深いっていうか、自分と仕事のためにやってる作業が違うんじゃないか、と思わせるなにかがある気がするんです。
 
なんかそういうこと考えると面白い(人を惹き付ける)演技のためにしなくてはいけないことってまだまだ果てしなくあるなぁ、と感じています。
 
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「アメリカンスナイパー」を観て、また改めてそういうことを考えました。
クリント・イーストウッッド監督作品に出てくる人達もみんな危うくて惹き付けられます。「グラン・トリノ」や「ヒア・アフター」も好きです。
 
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そんなこと考えながら作ったカレーは美味しくできました。
トマトを入れてお肉がなかったのでシーチキンとあと少しバターを入れて作りました。
 

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