観劇2008(下北辺り)

2008年12月26日 (金)

観劇2本

月曜日、桃唄309公演『おやすみ、おじさん3-草の子、見えずの雪ふる』@スズナリ。

木曜日、『中野ブロンディーズ』@新国立劇場小劇場。

 

桃唄309は初観劇。

独特な舞台表現。  

ブロンディーズは『思い出トランプ』でお世話になった中島愛子さんが出演しているということで。前に新宿スペースゼロでやったやつの再演で2度目の観劇。

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相変わらずかわいらしい女の子多数出演で客席のエネルギーが異様なほどに。

客席というより応援席。

手拍子をする群集。

出演者の名前を大声で叫ぶ方。

しまいには「○○さんのことが好きなんですーー。」と叫ぶ方。

ここは本当に新国立劇場なのか・・?

  

何にしてもこんなに幸せそうな客席が観られることはあまりない体験。

客席の幸せそうな顔を観て少し羨ましく感じる。

アイドルっぽい女の子が歌ったりチアリーディングをしている姿を観てもまったく何も感じなくなったこの心の方が心配。

  

愛子ちゃんお疲れ様。

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2008年8月23日 (土)

サスペンデッズ第5回公演『MOTION&CONTROL』

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観劇。

今回はまた今までとはちょっと毛色の違う作風で楽しませてもらいました。

まさかサスペンデッズを観てこんなにも声を出して笑うことになるとは・・・。

佐藤銀平さんの役は演劇人には卑怯すぎます(笑)。

  

お話しは、僕は大学出ではないのでサークルとか共感するところはないはずなのですが、何か痛烈に共通体験として感じるところがあって、ノスタルジイと辛いのが同時にやってくる切なさがあり、特に佐野陽一さんに感情移入して観ました。

  

何だかんだでサスペンデッズの公演は旗揚げからすべて観ています。

旗揚げの『上石神井サスペンデッズ』をONEOR8野本さんに薦められて観に行ったのがきっかけでした。

野本さんがわざわざ「面白い芝居がある」と電話してくる、ということがまず珍しいことでしたし、公演の行われていた場所が家から徒歩3分のプロトシアターだったこともあり、GEOにビデオ返しに行った帰りにちょっとどんなもんかとチラシでも見にフラッとプロトシアターの前を通りかかったらちょうどスタッフさんや役者の方々が扉を開けて談笑している感じで、僕が不審者っぽくチラシはどこかなぁ・・、みたいに観てたら声をかけられてチラシを渡された、という記憶があります。

その時のチラシを渡してくれた方がたしか女性の方だったと思いますがスゴイなんかモチベーションの高さを感じさせる感じで、「こんな風に知らない人にチラシを渡せるっていいなぁ。」と思ったのでした。

その時観た『上石神井サスペンデッズ』がけっこう衝撃で、観劇後に野本さんと電話で芝居のことや役者さん達のことをあーだこーだと話したのが楽しかったのを覚えています。

プロトシアターでまさかこんな面白い芝居に出会えるとは(プロトシアターさんスイマセン)、という感じであれ以降プロトシアターで観劇する上でのハードルが上がってしまいました。

プロトシアターで公演を打って後有名になった劇団というと劇団本谷有希子がありますが、サスペンデッズもあっという間に有名になってしまいそうで(次回はもうトラムでの上演だそう)ちょっぴり寂しいです。

観た事のない方は是非。

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2008年8月21日 (木)

タカハ劇団納涼番外公演『ボクコネ~ボクはテクノカットよりコネチカット~ 』

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観劇。

もう先週ですが。

公演の度色々な役者仲間から薦められてずっと気になっていたタカハ劇団の芝居。

前回の『プール』という作品がもの凄く面白かったらしい。

『プール』には知り合いのエレファントムーンの永山さんも出演されていてこれは見逃せないとか思っておきながらなんかその週がまた観劇がたてこんでたとかそんなんで観に行かず、その後『プール』の評判をホーボーで聞く度自分を責めた記憶が。

そんなわけで今回は番外公演みたいだけど絶対観にいくぞと前々から思っていたわけだけども、悲しいかな小劇場役者というのはぴあみたいなチケットセンターでチケットを買えないダメな生き物でありまして(偏見ですが)、知り合いが出てないとどうやってチケットを予約すればいいのかわかんなくなってしまうんですね。正確にはめんどくさくなっていつかどうにかとか言ってる間に忘れちゃうんですね。ダメ人間なんですね。

だから今回も例外なくいつかどうにか言ってる間に千秋楽前日になってしまっていて慌ててWEBでチケットを予約したのでした。

チケットフォーム、あれは便利なものですね。

  

芝居は予想していた感じとはまた違った印象でしたがでも、相当面白く観ました。

特に序盤から後半にかけての設定の状況と人間達とのスケールのギャップが可笑しく、芝居の質も(設定された人物像につっこみどころはありつつも)嘘のない虚無感というかダラダラ感に満ちていてとても好きでした。

「くだらなさ」で片をつけてしまえばそれまでですが、行われていることの無意味さや生産性のない会話の中にどうでもいいのになんかほっとけない人間関係が浮かび上がってくる感じが絶妙に軽い切なさを感じさせてやられました。

という観客が自分だけだったらどうしよう、恥ずかしいな。まぁいいか。

役者さんどなたもたぶん僕初見でしたが面白くて魅力的な方ばかりでした。

たぶん皆さん僕よりけっこう年下なんだろうなぁ・・・、とか思ったりして才能に嫉妬しました。

  

それにしても駅前で、

あれだけの生活臭のある細かい具象セットを組んで(いいセットだった!)、

面白くて、

前売り2500円というのはどうやったらできるんでしょうか?

採算取れるのかなぁ?

スゴイとしかいいようがありません。

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2008年8月16日 (土)

観劇メモ

ここ最近芝居を観ても感想を書く心の余裕がなく。

せめて今月中旬までに観た公演を書き留めておこうかと。

  

◆グリング第16回公演 
「ピース-短編集のような・・・・・」
@下北沢ザ・スズナリ

◆拙者ムニエル公演
「悪い冗談のよし子」
@下北沢本多劇場

◆「天狗のいかげそ」
@吉祥寺スタジオ櫂

◆1970 PROJECT公演
「不毛会議」
@下北沢「劇」小劇場

◆劇団M.O.P公演
「阿片と拳銃」
@新宿紀伊國屋ホール

◆野良犬団第2回公演
「ホームルームで、と彼は言った」
@池袋シアターグリーン
 BIG TREE THEATER

  

感想は心に余裕があったら書きます~。

  

明日はコバさんこと小林隆さんの芝居を観に行きます。

楽しみで胸が高鳴ります。

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2008年6月20日 (金)

「雨の逃亡者」

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観劇。

昨日は友達の小出みかちゃんの客演芝居を観に下北は東演パラータへ。

ひっさしぶりに行ったなぁ・・。

東演パラータ・・・。

劇場までの道を歩いている時、昔この道で迷ってなかなか劇場にたどり着けなかった悪夢を思い出しました。

寒い冬の日で真っ暗で、ホントにこんな住宅地に劇場があんのかよ、と何度も思い、帰りかけたあの悪夢。

今回が夏でよかった・・。

よかったけどやはり遠かった・・・。

遠々パラータ。

や、劇場は悪くない、劇場は悪くない。

  

お芝居は何だかスゴイ感じでした。

うまく表現できませんがなんか。

チラシのイメージそのままに混沌とした空気が流れておりました。

こういうことやってるとこたぶん今ほとんどないので結構貴重なのかも・・。

でも僕には出来ないなぁ・・・。

みかちゃんよく出演決めたなぁ・・。

初舞台お疲れ様です。  

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2008年5月18日 (日)

TRASHMASTERS公演『beyond the document~渇望と裁き』

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観劇。

昨日は僕が昔だいぶお世話になった劇団トラッシュマスターズの公演を観に下北駅前劇場に。

となりのOFFOFFでモダンスイマーズがやってるので入る時知り合いの制作さんに会ったりで不思議な感じ。

「え?今日も観るの?」

「あ、いや、今日は隣りで・・。」

みたいな。

  

「水」をテーマに2部構成、2時間40分!の長編作品。

近未来の世界。ミネラルウォーターの配送を管理するシステムの中枢で起こる、記録の彼方、果て。

 

いやぁ。

凄い芝居だった。

なんていうか。

面白いとか面白くないとかそんなんじゃなくて。

凄い。

世界観の構築の仕方、細かい情報のディティールの追求、確信的描写。

そういうものに対する追求度というか、勉強っていうか、水深が深い。

コトバ的には「凄い」より「恐い」のほうが感情としては近いかもしれない。

ああ。

恐かった。

ずっとゾクゾク。

青くなって観てました、たぶん。

作品の、この世界と正面から向き合おうとするその真面目さが度を超していて、不真面目な僕の身体にはそれは刃物で突き刺されるような感覚に襲われたのでした。

誰もが本当は知っていて、でも意識的に、時に無意識的に見ないようにしているこの世界の現実と、そうなるであろう未来を、椅子に括り付けられ、まぶたを開きっぱなしにさせられて全部見せられたような。

凄い。

恐い。

よくこの題材と、ここまでド正面から向き合えたなぁ、と。

信じられない精神力と追求力、探究心。

まさにこの題材は日本人にとっての「闇」であり「業」の塊のような。

   

トラッシュは芝居の質こそ今流行の現代口語演劇、みたいなものとは間逆の質感で、「日常感」や「生活感」からは遠いのですが、

その、ミクロではなくマクロな方向への、

一つの部屋の中で世界情勢の動きを感じさせちゃうような、

その大きな視点と歩みには、甚だ驚かされるのです。

    

はっきり言って今僕が目指すONEOR8の、日常のより小さな、心の繊細な動きを追う中での芝居とトラッシュの芝居はベクトルとしては間逆なのかもしれませんが、

演劇を想う、一観客としては、こういうものは観たいし、絶対なくてはいけない、と思いました。

演劇表現、というものをいろいろな団体や演出家が模索しその方向性やベクトルを増やしたり、広げていくことを演劇人である僕はとても「健康なこと」と思うし、

なにより、

そういう多様な価値観や表現が共存している小劇場という世界を僕は、

観ていて楽しい、と思うのです。

   

しかし。

この作品が描くような世界に本当になりそうで(というかもう少しなりかけているのですが)恐いなぁ・・。

日本人の「水資源への価値観のズレ」にもう少し自覚的にならないと・・・。

でもまず日本人に「水」を「資源」と捕らえる力がないか・・。

   

でもきっと、失って初めて気が付くのかも。

それまでは気付けない(気付こうとしない)のが人間の愚かさ、というかそういう生き物なのだというか。

失ってからでは遅いのに。

今起きている世界的な「砂漠化」「異常気象」「小麦の高騰、収穫の減少」「バイオ燃料のための農地拡大により起こる問題」が「水資源の減少」と繋がっている恐さを、食料を他国に依存し水資源が豊富すぎる日本ではどうしても感じにくい現状があるかもしれない。

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2008年5月11日 (日)

モダンスイマーズ公演      『夜光ホテル』

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観劇。

萩原聖人さんを客演に向かえ、

小さな小さな下北沢OFFOFFで、

漢(オトコ)5人だけの、

怒涛の1ヶ月ロングラン公演!

  

これ聞いただけで面白そうと思っちゃいます。

モダンスイマーズは僕のお世話になっていますONEOR8と同じ舞台芸術学院卒業生が作った劇団でして、一つ先輩のお兄様方なのでございます。

まあ僕は舞芸出身ではないので何の関係もないのですが、勝手に慕わせてもらっています。迷惑なハナシです。

  

とっても、

とっても素敵な作品を生む方達なのです。

いまや作家の蓬莱さんが売れまくってしまって、

なんだか遠い存在になってしまいそうで恐いですが、

このペースでの舞台公演はずっと続けて欲しい!

と切に願って止まない劇団なのです。

 

今回の『夜光ホテル』は・・・、 

チラシは何かちょっとどうなんだろって思う感じのオシャレっぷりですが、

芝居はやけに泥臭く、

オトコ臭く、

でもカッコつけるところが全然なく、

役者として素敵で、

結果カッコイイです。

ネタバレなし!

是非劇場で小細工なしのガチンコ芝居に不意打ちされてみてください。

  

いや~、すごい緊張感の持続。

密な空間。

あ~。

こういう芝居観れた後は幸福な余韻に浸れ、生きててよかったと感じます。

いや~。

まさか小椋さんに泣かされるとは思わなかったなぁ!

でもあそこで泣いたの僕だけかもなっ!

桟敷席、最前列、おススメです。  

是非~。

  

参考までに↓

『モダンスイマーズwebsite』  

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