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2015年12月26日

2015年12月26日 (土)

「忘れる」について

「忘れる」ということについてちょっと書いておこうと思います。

「忘れる」ということはけっこう大事なことだと、最近思っています。
いや、なにか辛いことがあったとかそういうことではなく。
人間の機能、として。
 
「忘れる」という機能がないと、人間は大変だと思います。
全部記憶できて、全部の体験がそのまま脳にアーカイブされていく身体だったら、どうですか?きっと失敗も反省もそのままの状態でずっと残るから2度同じ過ちを繰り返さないで済む。
あれ?違うな、、
そうじゃなくて、もっと、、あれ、、何が言いたかったんだっけ、、?
「忘れる」は悪いことじゃない、みたいなこと言いたかったんですが、その道筋を今さっそく忘れましたけど、、、
 
あ、
例えば「人間は過去の過ちを忘れてすぐ同じ過ちを繰り返す。そして歴史は繰り返す」みたいなことよく聞くじゃないですか?
でもあれ、ずっとなんか違和感があって、、、
「忘れて」・・・なのかな?っていう、、、
「忘れる」のせいなのかな?って、、、
 
人間はホントに「忘れる」から「同じ過ちを繰り返す」のかな?って。
なんか違うんじゃないか、って気がしてるんです。
「同じ過ちを繰り返す」のは「愚か」だからです。
「同じ過ちを繰り返す」のはその人間の性質というか、、上手く言えないので簡単な言葉で言いますけど、「おバカ」だからです。
「忘れる」からではないと思うんです。
 
え、「おバカ」だから「忘れる」んじゃないか?・・・ですと?
 
そうなんですかね?
そう言われると、、、そうなのかもしれない笑、と思うんですが、、
でもそうですかね?
いつもここで止まっちゃうんですけど、でもなんか、、やっぱり違うんじゃないか、って気がするんですよね。
 
私はどちらかというと「おバカ」なので、「おバカ」と「忘れる」の関係性については深く追求していけないですけど、でもとりあえず私は「忘れる」は悪くない、みたいなことを考えています。
 
「忘れる」は「なくなる」ってことじゃないですよね?
「忘れる」は凝縮して沈殿するイメージです。
「忘れる」ことでその物事が細分化されて、より大事なところが点で集まって、ギュッと小さくなって「記憶」になるって感じです。
この場合の「記憶」っていうのは「一夜漬けで英単語を記憶する」の記憶とは違って、もっと、、、なんていうんでしょうね、、、沈んでいく記憶です。
どこに?
どこにですかね?
よくわかんないですけど、心?魂?みたいなものにですかね?
だから私は「忘れる」っていうのは「魂の記憶にする」って意味だと思います。
違うのかな?
僕だけですかね?こういう風に思ってるの、、、
 
例えば映画を観ます。
その映画が凄く好きな映画だったとします。
その映画のことを「忘れ」ます。
そうするとその映画はまた、2度目も面白く観れます。
私は「忘れる」が得意なので、何度も何度も面白く観れます(そういえば今年劇団でやった「ゼブラ」は昔の公演も含めると多分30回くらい観てるんじゃないかと思いますがいまだに面白いです)。
それはなんでかというと、私がおバカでストーリーを全部忘れてるから、ではなく、観ると「魂の記憶」に触れられるから、だと思うんです。
「魂の記憶」が濃いもの程、何度観ても面白く観れます。
 
体験して「忘れる」からいい、んじゃないかと。
「忘れる」から豊かになれるんじゃないかと、勝手に思ってます。
 
でもあれ?
その「忘れる」は「覚える」と同じ意味になっているんじゃないか、って気もしてきましたけど、、、う〜ん、、、
 
あ、でもそうだ、
「覚える」についてはちょっと言いたいことがあって、今それを思い出したので書いておこうと思うんですけど、
 
よく「台詞を覚える」っていうじゃないですか?
あれ実はすごい違和感があって、
台詞はもちろん「覚え」るものだと思いますけど、同時に「忘れる」ものじゃないですか?って思うんです。俳優は台詞を「覚えて」吐いている訳じゃない、って思うんです。
 
台詞を「覚える」のはとても簡単です。
ただの字の羅列ですから、英単語を覚えるのと一緒で誰でも出来ます。
でも台詞を「覚える」だけでは台詞は言えません。
絶対言えません。
それはただ覚えただけだからです。
英単語と一緒です。英単語を覚えても英語を喋れるようにならないのと一緒です。
や、一緒かな?一緒じゃないかもしれません、、、
スイマセン、テキトーなこと言いました。
とにかく、
台詞は「覚える」だけでは言えるようになりません。
「覚え」て「忘れ」ないといけません。
この「忘れる」がすごく大事で、すごく大変な作業なんです。
台詞をちゃんと「忘れる」ことができると、やっと言えることができる。
と、思っています。
 
だから私の中では「台詞を覚える」って言うより「台詞を忘れる」のがまだピンときます。
でも「台詞ちゃんと忘れて来ました〜」って現場で言ったらちょっと「この子大丈夫かな?」って心配されちゃうだろうな、って思うので、大抵は「台詞を入れる」という言い方にしています。
 
なので、私にとっては「忘れる」はすごく大事なことで、仕事の友みたいな、かけがいのないものなので、どうか悪者にしないでほしい。
責めるなら僕を責めて、「忘れる」は悪くない!
って、そんなことを独りこたつで考えていたクリスマスでした。
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あ、コイツがいましたね。独りじゃなかった。
 
メリークリスマス。
 

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