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2015年7月21日

2015年7月21日 (火)

歌舞伎NEXT「阿弖流為」(アテルイ)観劇

暑い日が続いていますね。

ついにエアコンのリモコンに手を伸ばしてしまいました。
エアコン無しの生活を20代前半〜30代前半まで送っていた私も
今日の暑さには勝てませんでした。
熱中症には気を付けましょう。
 
今日はうだるような暑さの中、新橋演舞場に「阿弖流為」を観に行ってきました。
 
素晴らしい!素晴らしい!と大評判のこの舞台。
ものすごいハードルを上げての観劇でした。
Ateruifl_201507_f
詳細はコチラ
 
観劇後、
あまりの衝撃に言葉を失っていました。
 
これは・・・・、凄い作品です。
超一流、
いや超超一流のすんげえ作品でした。
凄すぎて私の語彙力では表す言葉がありません。
 
終演後、カーテンコールで無意識の内に立ち上がり、拍手をしていました。
周りを見るとほとんどの御客様が立ち上がって拍手をしていました。
鳴り止まない拍手、3回のカーテンコール、
その間、私もずっと手を叩き続けていました。
作品に、出演者に、スタッフさんへ最大限の讃辞を、その一心の拍手でした。
もうそうすることでしか表せないものがこみ上げてきて、
この観劇体験をさせていただいたことに、
ただただ感謝、そういう気持ちになりました。
 
「阿弖流為」は実は10年くらい前に知り合いに劇団☆新感線の公演として上演されたものをDVDで借りて観ていたのですが、今回改めて生で「歌舞伎」として生まれ変わった「阿弖流為」を観て、この作品の凄さ、役者の圧倒的な存在感、迫力、躍動感、裏方スタッフの凄さを感じました。
 
ホントすごすぎて・・・
 
Ateruifl_201507_b
市川染五郎さん、中村勘九郎さん、中村七之助。
 
曲がりなりにもこの方達と自分が同じ職業なのだと思うと恐れ多くて汗がジワーと湧いて押し入れに逃げ込みたくなるような、まぶしすぎて目を開けていられなくなるような、今、そんな感じです。
 
ホント漫画みたいな表現しかできなくて恥ずかしいのですが、
すごく大きく見えるのです。
存在感が凄くて、立っているだけで目を惹き付けるきらめき、
表現の豊かさ、人を楽しませるユーモア、
たった数分で心を持っていかれてしまう程の魅力。 
どんな芝居でも純粋なお客にはなれない、疑り深い私が、
ここまであっさりと心をこじ開けられ鷲掴みにされてしまうなんて、
正直恐ろしいです。
 
歌舞伎役者の「見得」というものをずっと誤解していました。
ずっと何も知らないで生きてきたんだと、
恥ずかしながらそう気付かされました。
 
間近で「見得」を体験して、はっとしました。
 
写真でシャッターを切るように、時間を止めるように、そのシーンのその瞬間が凝縮されて、その表情や表現が視覚から脳に「ガン!!」と飛び込んでくるような感覚。
 
見得は流れる時間を止めて舞台を一瞬絵画に変える行為なんだということを身をもって実感させられました。
やっとそのことを、理解しました。
このことを知らなかった自分が恥ずかしいです。
 
一人の人間が舞台の時間を止めることができるんです。
すごいです、、
なんなんですか、ホント。
 
見得だけでなく、花道を走り去るまでの一瞬の間や、殺陣の中の間に色んな表情や表現が潜んでいて、それを遠くからでも観客がキャッチできる(飛ばせる)ということが凄いと感じました。
それはもちろん観客がその俳優にもの凄い集中力を注ぐほど目を奪われている、ということがあるんだと思うのですが、大舞台の商業演劇なのに表現がものすごく繊細でまったく手を抜くことなくありえないクオリティを保ったままジェットコースターのように時間が立つのを体感して、ホント夢を観ているような、旅をしているような、浮遊感を感じました。
 
自分の国で、ここまでのレベルの演芸があるということを誇りに思うと共に、
このレベルで仕事をするのが俳優という仕事なのだとまざまざと見せつけられ、
もう、、
全身無数の銛で突かれたようなダメージが、、
ホントこの圧倒的な差を少しでも埋めるために頑張らなくてはと思いました。
 
いや、ホント、このクオリティを保ったまま、3時間以上ある公演を昼夜毎日続けるって、、、
ハンパないですよ。
 
Attachment00_9
終演後、慌てて写真撮ろうとしましたが、何しろ人が多くてこれが限界でした。
俳優をやっている方は全員観ることをお薦めします。
本物の「外連味(けれんみ)」を体験できますよ。
 
 
 

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