青☆組『花とアスファルト』とか『海獣の子供』とかワークショップオーディションのこととか
月曜日、観たいと思っていて観れなかった青☆組を観にアトリエ春風舎へ。
春風舎初めて行きましたが素敵な空間でした。
普通のマンション(アパート?)の地下にある小スペースなんですがちょっといきなり異空間な感じが好きでした。
ウチからだと自転車で行けるのがまたいいです。
知り合いいないので当日でフラッと。
青年団のスペースなのかな、ココは。
いいなぁ。
劇団でこういうスペースがあるって羨ましい。
芝居はこんな感じ(青☆組WEBより)↓。
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青年団リンク 青☆組
vol.10 『花とアスファルト』
昨年12月の春風舎公演『雨と猫といくつかの嘘』に続く、吉田が今もっとも気になるコトバをモチーフに、演劇的な切り口で大胆に飛翔させてゆくシリーズの第2弾。
作・演出:吉田小夏(青年団演出部)
会場:アトリエ春風舎
日程:2009年8月1日(土)-9日(日)
生活の中で誰かに出会うということと、人生の中で誰かに出会うということは違う、と言っていたのは、どの小説家だったろうか・・。
さて、今回は、愛読しているいくつかの小説にインスパイアされて生まれたおはなしです。
おはなしは、こんな風にはじまります・・うららかな春のある日、小さな町の小さな団地に、「とても珍しい」住人が引っ越してきた。
ひとりは、女。
もうひとりは、・・妙に毛深い。爪もある。いたって温厚だが、どうやら、クマだ。
きっと、素朴な作品になると思います。
長いこと忘れていた、夏休みのあの日みたいな、そんな素朴な味を地道に煮詰めて美味しく仕上げたいと思っています。そっと、爪を立てながら。
ぜひ、遊びにきてください。
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何か僕が好きな感じの素敵な芝居が観れそうな感じがしました。
そして行ってみて、よかったです。
お伽話のようでもあり、凄く身近な団地の人間模様のようでもあり。
今僕が生きているこの世界とは少しだけ違うパラレルワールドに迷いこんだような。
ホント少しだけ違うだけ。
だから明らかな嘘がそこにあってもどうもすんなり騙されてしまうというか。
これが舞台上で創られる説得力ある空気・空間の魔力なのかな。
役者さんみんな素敵で、嘘がなくて(というように感じさせてくれて)嬉しかったです。
シーン1つ1つの空気が役者さん達の繊細な作業で紡がれていく様が心地よかった。
見た目派手なトコはあんまりなかったりするんだけど、
生々しいとこ、ドキっとさせられるトコ、相容れない距離感とか、
そういう部分がスッと浮き上がってくる感じがあって、
パっと見坦々としているシーンなのに妙にドキドキさせられている。
不思議。
でも何だか心地よい気もする。
あ、どうだろ。嫉妬心も少し。
上品さ、上質さ、みたいなものに対する嫉妬。
俺なんかどうせ出来ませんよこんなことは、みたいな。
いや、ま、甘えかコレは。
やめようやめよう。
劇場で2本戯曲買ってここ2日で読んでみた。
あー、素敵だなぁ、くっそ。
なんだこの負けた感は。
勝負してるわけでもないのに。
悔しい。
この僕が、上品なものに(いい話だとかそんなんじゃなくすごく正当で上質な光みたいなものに)満たされてるこの感じに嬉しさを覚えてることが。
僕はそんなヤツじゃなかったハズだ。
あーまたコレ。
この感情をコトバにして表現することは絶対純粋な行為じゃないように思う。
やめよう。
でも観れてよかった。
そう、話は変わって。
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海獣の子供 4 (IKKI COMIX) 著者:五十嵐 大介 |
『海獣の子供』4巻を読み終わって。
これは、
もう改めなくてはいけないと思いましたモノの見方を。
世界とか目に見えるモノの、か。
いや「いけない」とかヘンか。
もうたぶん変わってると思うし。
え、コレはフィクションなのかね、違うのかね。
いや、まフィクションだと思うけど。創造されたものだと思うけど。
でもここで語られることは現実にアレしてるんじゃないだろうか。
かなりもう本質に深く突き刺さっちゃってるんじゃないだろうか。
説得力。説得力だ・・・。
嘘だけどホントのこと。
それが説得力なのか。
あ昨日・今日で前田司郎さんのワークショップオーディションがあって、
今日は熱帯夜で眠れないからこんなのを書いていたわけだけど、
今日のワークショップでやろうとしてたのも「説得力」のことで。
いやそういうコトバではなかったけど、
役者は嘘をつくんだけどそれがホントと繋がってて・・・。
そうか、島田桃依さんはホントなんだアレはきっと。
そーいう、ああ。
よかったねむい。
遅刻はしないように寝ます。
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コメント
リアルなお芝居って観たことないなぁ…。凄く不思議な感じなんでしょうね(*^o^*)
春風舎とはその劇団(?)が所有してるとこなんですか?★舞台とかお芝居とか今まであまり感心がなかったのですが、今はいろいろなもの観に行きたいなって思ってます♪観る側としては舞台は本を読んでいる様な感覚になります。
ん?何かこのblogのコメントになってませんね(゜∇゜)すいません。笑
ところで遅刻せずに起きれましたか?★
投稿: ★★★★★ゆみこ★★★★★ | 2009年8月 7日 (金) 07時23分
はじめまして。海獣の子供面白いですよね。生命の神秘とか胎内と宇宙のつながりみたいなことを感じました。
投稿: ボクチャン | 2009年8月 7日 (金) 08時44分
俊輔サン
ほんと舞台
大好きですよね(o^∀^o)
自分の職業が好きな事って
すばらしいですょ!!笑
小さいときから
舞台とか好き
だったんですか??
ぁやは
昔からケーキとか
作るのが好きで
今はパティシエ
やってるんです☆☆
なんか、大変な事とか
イメージと全然違う事とか
たくさんぁるけど…
やっぱり好きな事って
楽しいですよね
(=゜-゜)(=。_。)
って‐…
聞いてないかp(´⌒`q)笑
投稿: ぁや | 2009年8月 7日 (金) 13時53分
こんばんは。
怪獣の子供ぜったい読みます。
ものの見方で、目に見えていない物事の裏側に気付くと
何かの本で読んだんですけど
そんな感じのことなんでしょうか、ちがうのかな。
とにかく何か呼ばれてるきがするのです。
そう言うカンは信じる事にしています。
カルチャー誌と言うか、SwichとかCUTとかSTUDIO VOICEとか
そんな感じの雑誌なんです。カルチャー誌って言わないのかな。。
山本くん。ドラクエはフィニッシュって事ですか?すごい。。
確かにそれだけの集中力ってなかなか持てないかも。(汗)
皆さん。ゲーマーなんですねー。なんか、ほほえましいです。(笑)
ワークショップ、遅刻しませんでしたか?
伊藤さんが嫉妬?したくなる舞台気になります。見てみたかった。
ところで、莫逆の犬は再演とかDVDは出ないんですか?
忙しくて観に行けなかったので観たいんです。。とても。
投稿: AKIRA | 2009年8月 8日 (土) 01時28分
>★★★★★ゆみこ★★★★★さん
はい、アトリエ春風舎はたぶんですけど、青年団が持ってる劇場スペースだと思います。
今回のは青年団リンクの公演で、青☆組の公演でした(分かりにくいですね・・)。
青☆組は吉田小夏さんという青年団の方が立ち上げた演劇ユニットなので、青年団であって青年団ではないというか。
関連公演みたいなわけです。
舞台は本を読んでいるような感じですか。
そうですね。
上質な作品を観ると1本小説を読み終わったような気分になります。
ワークショップは遅刻せずに行けましたよー。
>ボクチャンさん
初めまして。
共感します。
そうですよね。
>ぁやさん
そうですね。
舞台は好きです。
とくに小劇場が好きですね。
自分にとって面白いものが観られる可能性が高い気がします。
でも小さいころは舞台も小劇場も知りませんでした。
東京に来なかったら小劇場を知らないままだったかもしれないです。
パティシエですか!
スゴイですね。
「バンビーノ」というイタリアンレストランを舞台にした漫画を読んでパティシエの凄さを知りました(ほんの1部分だけだと思いますが)。
パティシエや料理人は顔を出さずに自分の作品だけで勝負できるところが羨ましいです。作品が目に見えるものなだけにその過程の嘘や妥協やミスが全て表にでてしまうシビアさがあると思いますが、その分努力がしっかり形となって現れてくれる喜びがある。
頑張ってください。
> AKIRAさん
「海獣の子供」是非是非。
じっくりと時間をかけて読める上質な長編作品だと思います。
五十嵐大介先生の作品は短編が多いですが、そちらもオススメです。
>SwichとかCUTとかSTUDIO VOICE
なるほどー。分かりました。
どれもなんかデザイン性に優れた文化の先端な感じの雑誌ですね。(と言っても僕はあんまり読まないので知らないのですが(笑))
あ、ドラクエは最終ボスを倒しても終わりがないみたいなので遊べるらしいです。
ダウンロード配信のクエストとかもあったりするみたいですし、最近のゲームはクリアの概念がないものが増えてきて怖いですね。
ワークショップちゃんと起きれました。
よかったです。
「莫逆の犬」はどうなんだろ?
DVD化の話は聞かないんですよね・・・。
でもたしか1度スカパーのシアターTVでやったと思うので映像はあるのかもしれません。
商品化してもらいたいですけどね・・・。
投稿: しゅんぺい | 2009年8月 9日 (日) 04時33分