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2009年8月9日

2009年8月 9日 (日)

蒙古タンメン中本での闘い

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いつかリュカの池田ヒロユキさんや石田潤一郎さんに教えてもらった中本の

「北極ラーメン」

いつも中本は行列がスゴイので入らないのですがたまたま空いてる時間だったので入って注文。

出てきたのは未だ見た事のない色のラーメンでした。

そのあまりの色の鮮やかさに怯み、箸が動かず、とりあえずとスープの上に添えられているもやしを少し食べたらそれがもうすでにリアクションするレベルの辛さだった。

恐る恐る麺を一口食べる。

するとまず、

「美味しい」

が来る。

辛いけどうまみがあって「あ、いけるかも」という感じで

二口目。

うん、

おいしイッタイ!!

えぇ?!

口の中が何か突如熱くて、麺を口に入れると痛い!

熱いのと痛いので麺を口の中に入れていられない。

もう飲み込むしか手はなく、飲み込んだあとは水を飲まずにはいられない状態。

なんだコレはなんなんだオイ。

二口目の予想以上の刺激に戦意が若干削がれる。

三口目、四口目、五口目、麺を口に入れた時の熱さ、痛さが比例して高まっていき、脳がこの刺激に慣れる様子がない。

そして、

ここに来て、麺がすすれなくなった。

口に入れておける限界時間がどんどん短くなっていく。

とにかく、

麺を口に入れてから租借して食道を通過するまでの間の痛さが酷い。

口内はまだしも喉が痛いのはつらくて、飲み込む瞬間にガンっと脳を叩かれるかのような衝撃を感じるようになってきた。

汗が、

アブラ汗が酷い。

この汗は、カレーを食べている時の暑さに反応して吹き出る爽快な汗ではない。

もっと、にじみでるような、ボクサーにボディブローをくらった時のような(くらったことないけど)汗。

箸を持つ手が震えている。

麺を上手くつかめない。

ここで僕はやっと気がついた。

「北極ラーメン」とはこういうことか。

この、

寒くもないのにカタカタと震える手、

この椀の中に表現された人間が住むことを許さない自然の猛威、

それでも生きることへの執着が体内に食料を注ぎ込もうとするこの本能。

これらを指して「北極」なのだ。

なんてこった、

僕は今確実に北極と対峙している。

人間が到底太刀打ちできる相手じゃねぇ。

なんで来ちゃったんだろこんなトコ。

でも負けるわけにはいかない。

どうにかして、せめて麺と具だけでも完食しなくては。

生きて故郷日本に帰るんだ。

僕は少し考え半ライスを追加で頼んだ。

赤い海の横に真っ白な椀が置かれる。

この雪のように白い、かつ温かい食べ物は脅威とも言える喉への刺激を緩和させてくれる。我ながらいいアイデアだった。

赤い海から具材のみすくい出し、ライスとともに。

根本的な辛さ・痛さの問題は変わらないものの、喉への負担は劇的に軽くなった。

ラストスパート。

ここが今日、僕が最もがんばった瞬間であった。

最期は身体全体が若干震えだし、身体エネルギーのほとんどが胃に費やされ五感がうまく働かない状態の中であったが、ここで負けたら池田さんや石田さんに会わす顔がない、と気力を振り絞った。

結果、なんとか完食。

我がラーメン道の歴史の中でもかつてない苦戦だった。

これを

「新宿中本の闘い」

と名付けようと思う。

  

たしか池田さんは「北極ラーメン」は3回食べるとやみつきになる、

とおっしゃっていたが・・・。

僕にはもう、

この地に足を踏み入れる勇気は残されていません。

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