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2009年7月20日 (月)

今日がどんな日かと問われればとてもいい日だったと思う

今日はマチネ1本。

集中しました。

本番前、僕は鏡前でじっと瞑想するんですが(ただ緊張してるだけという噂もありますが)、

その時今まで僕という役者を育ててくれた、田村さんを始めたくさんの演出家さんのコトバがブワーーーっといっぺんに頭に響きます。

そのコトバの力を貰って何だか守られているような、心強さを感じて舞台に立ちます。

  

舞台作品は毎回100点なんてことはありえなくて、

(というか100点を取ることが目的というよりは、100点が取れる可能性がある身体と心の状態を造って行くことが重要なんですけど)

日々人物同士の相互作用で生き物のように変わっていくものですが、

今日はまた今までにない作品の質が産まれたような気がして演じる側としてもスリリングで面白かったです。

こういう刺激の絶えない演劇体験を千秋楽までにもっともっとしてみたいです。

  

そうそう今日は制作のお手伝いでなんと中川鳶ちゃんがいらしてくれました。

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(客席整理のお仕事中、無理言って撮ってもらいました。)

僕は彼女の芝居がとても好きで、いつもは観させてもらうばかりなのですが、今日は逆に観ていただいて楽しんでいただいたみたいで嬉しかったです。

彼女の活躍ぶりは言わずもがな、ですが以前の乞局「陰漏」といい去年のサンプル「家族の肖像」やこゆび侍「飴をあげる」といい今年のトップスでやったスロウライダー「CROWS」といい、いずれも印象深いです。

そんな売れっ子で大忙しの彼女がわざわざ手伝いに来てくれるって、

なんてありがたいことなのかしら。

ホント小劇場は助け合いだよなぁ、としみじみ。  

8月のコマツ企画の客演も是非とも行きたいです。

恩返しの意味も込め、

中川鳶ブログ(中川鳶の鳶的なsomething)から情報勝手に拝借して宣伝です↓。

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8月27日(木)~30日(日)
こまばアゴラ劇場
コマツ企画

『新釈ヴェニスの呆人』

作・演出:こまつみちる

出演:本井博之、浦井大輔、川島潤哉、こまつみちる
近藤美月、中川鳶、異儀田夏葉(ヨシロォの夏は夢叶え冒険団)、米田弥央(カムカムミニキーナ)、寺島功毅、森田祐吏(北京蝶々)

前売り:3000円
当日:3200円

 

皆様是非是非。

自分より全然若くても、才能ある人に出会えると力を貰えたり勉強させて貰えたり。

そういう人が演劇を好きで携わっているということに幸せを感じます。

  

  

夜は時間が空いてたのでスズナリ横にできた下北沢シアター711へ。

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世界名作小劇場という劇団の『初恋』という芝居を観てきました。

マッキー(エレファントムーンの酒巻誉洋くん)

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(エレファントムーンwebsiteより) 

は相変わらず素敵。

今回のは相当体力使いそうで大変だったでしょうに。

静かな演劇からこういうコメディー気質なものまでどんなオーダーにも柔軟に対応できるって凄いなぁ。

きっと人間のふり幅が大きいんだな。  

いつかまたどこかで共演させてもらいたい、なんて思うのは驕りが過ぎるかな・・・。 

とか思ってたら次のタカハ劇団の公演で我がONEOR8座長恩田隆一と共演するのね。

なんだよもう!

いいなぁ~、恩田さん、羨ましすぎる・・。

  

帰りにもしかしているかなぁ・・、と思って駅前のゲーセンに寄ったらライデンさんことリュカの池田ヒロユキさんに遭遇。

(池田さんは6月に乞局で共演させていただいた素敵な役者さんで、僕なんか足元にも及ばないゲーマーで、しかも「JOJOの奇妙な冒険」マニアで漫画好きという僕と共通点の多い役者さんです。)

なんという幸運。

やはりスタンド使い同士は互いに惹かれ合うのか・・。

ゲーム邪魔しちゃ悪いのでちょっと話してすぐ退散。

しかし一人バーチャ5Rで闘う池田さんの横顔がかっこよすぎた。

今度対戦しに行こうかな。

僕の弱小レイ・フェイがどこまで通用するか試してみたい。

気付いてたけど、

僕はやっぱアレだな、

何か極端なモノをもっている人が好きなんだな。

ある種のベクトルが突き抜けちゃってる人というか、あるトコロに限っては容赦がない人というか。

そのエネルギーを貫くために色んなものを犠牲にしてるんだろうけど振り向かない人というか。

  

中川ちゃんも、マッキーも、池田さんも、

いつも柔らかで人当たりがいいけど、

何かそういう種の強烈な激情を内在している空気を感じる。

だからみんな目が素敵なんだ。

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コメント

毎日お疲れ様ですm(__)m
そしてお返事ありがとうございました☆

実はblog、毎日チェックさせて頂いてますw
凄く勉強になるお話しばかりなので、
読んでいてとても楽しいです(*^∀^*)

改めて思うのは、演劇って主催者側の皆様のみでは完成しないんですね!
いろいろな経緯があるにしろ、観劇する人がいて、主催者側の皆様がいて、【一つ】なんですね(≧∀≦)b
そんなお仕事に携わっていらっしゃるなんて素晴らしいと思います★!

一つお願いがあります(//∇//) 汗
いつか「演劇」について語って下さい♪
個人的にお話したくさん聞きたいですvV
…長々と失礼致しましたm(__)m

投稿: ゆかり | 2009年7月21日 (火) 02時03分

 
公演中も しゅんぺいさんの熱血トークは 健在ですね!
 (o^-')b

中川鳶さんは、以前しゅんぺいさんが卓を囲んだ時に紹介していた方ですね♪
 o(^o^)o

今日は休演日 ゆっくり休んでくださいね ☆
 

投稿:  草平  | 2009年7月21日 (火) 07時23分

>ゆかりさん
 こんなアホアホブログを何度も読んでくださってありがとうございます。
 正直このブログは「読んでもらうこと」を前提に書いているわけではなくて僕の日々のメモ的なものだったりするので、読んでもらう方には不親切な部分が多いかと思いますが、
なるべくそういうことも意識して書いてみようかと思ったりしています。
 
 そうですね、舞台は創る側と観る側が協力して1つの空気・空間・作品をつくります。
 いい芝居を創るためにも僕ら創り手側がまずいいパフォーマンスをしてお客様に感じてもらえるようにしなくては、と思います。
 
 >いつか「演劇」について語って下さい♪
 
 「演劇」についてですか・・。
 これまた大きなくくりですね。そうですね、「演劇とはなんぞや」ということを定義するには多くの時間とスペースが必要ですが、「演劇」を構成する多くの細かい物事を語ったり考えたりすることでその輪郭をお見せできたらと思います。と言ってもそれは役者目線の世界でいわゆる演劇評論家的な方とは違う視点になると思いますが。
 とりあえずは目の前の作品との格闘ですね。
  
 
>草平さん
 そうです。中川鳶は我が演劇人麻雀部(部員2名が本番中のため現在活動休止中)の紅一点です。
 明日も集中して頑張ります。
  

投稿: しゅんぺい | 2009年7月22日 (水) 01時42分


20日の公演を観てとても感激しました。
まばたきするのも忘れるくらい、集中して観てしまいました(^∀^)
今回初めて舞台というものを見ました。
初めてだからということもあると思いますが本当に素晴らしいと思いました。
笑いや凄く真剣に考えさせられた部分もあり
とてもいい作品に出会えたきがしました(^o^)/
これを機会にいろんな舞台を見に行きたいと思いました。

個人的には伊藤さんの演技がいいなぁと思いとても勉強になりました☆
『躾』残りの公演も頑張って下さい!!
応援してます☆

あとブロクも楽しみにしてます(^-^)V

投稿: ゆみ | 2009年7月22日 (水) 08時43分

>ゆみさん
 そんな風に集中して観ていただいてありがたいかぎりです。
 初めての舞台ですか!
 記念すべき1本目にONEOR8の作品を選んでいただいて光栄です。
 ありがとうございます!
  
 僕らだけでなく色々な劇場で多くの劇団が舞台作品を上演しています。
 たくさんの舞台作品を観て感性を磨いてみてくださいね。
 僕の未熟な芝居なんぞを褒めてくださってありがとうございます。励みにします。
  
 僕は自分のブログでたまに自分とは関係なくても面白い作品を観た時などには公演情報を紹介しています。
 参考にしていただけたら幸いです。
 
 

投稿: しゅんぺい | 2009年7月23日 (木) 02時37分

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