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2008年11月1日

2008年11月 1日 (土)

本来

人間という生き物は「やりたいこと」ではなく「出来ること」を生業として生計を立ててきた。

そしてその中で「やりたいこと」を趣味としてやり、人生に納得してきたのだと思う。

もちろんそうでない人も多くいたであろうが、社会的通念としてそれが一般的であり、社会人としての常識であったと思う。

しかし今はその通念が通用しなくなってきているように思う。

多くの人が「出来ること」ではなく「やりたいこと」を見つけるために生き、「やりたいこと」のために生活を含め、多くを犠牲にすることを厭わない、そういったことが許される地盤のようなものが出来上がった社会に見える。

もちろん僕の周りにいる人間が大抵そうなわけだから、印象としてそう強く写る、というのもあるかもしれないが、なんとなくそういった今の世界から感じ取れるのは

「諦めなければ夢は叶う」

という幻想的で無根拠な価値観だ。

それを信じている人を否定するつもりはまったくなく、素晴らしい価値観だと僕は思っているが、鵜呑みにするのは危険な価値観だとも思う。

このコトバは本当は補足が必要なコトバで、

「才能があって、諦めなければ夢は叶う」

だからだ。

「努力する才能」も含め、「諦めなければ」というコトバを「諦めないければ何もしなくてもいい」ではなく「諦めずに前を見て突き進む精神力とその自分を把握する客観性を持てれば」ということとちゃんと理解して初めて力を持つ価値観なのだ。

「才能」というものがある。

それは経験で解った。

埋めようの無い差。

僕がこれからしていく作業はそこに抗う生き方をしていくこと。

  

僕は本当に「やりたいこと」をやっていくに値する人間なのか、その是非を現場でいつも省みている。

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