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2008年10月29日

2008年10月29日 (水)

上手く説明できないけど

「役者人生で、実は今が一番幸せなのではないか」

と思っている。

何でかというのをうまく説明できないのだが。

仕事があるわけでも、演じる役があるわけでも、お金に余裕があるわけでも、衣食住に苦労していないとも言えず、恋人もなく、命を引き継ぐ存在があるわけでもないが、最近、確かに、そう感じている。

そう感じる理由は何なのか。

ずっと考えていて一つ思ったのは、恐らく今が一番シンプルに生きているからではないか、ということ。

「芝居をするということ」「作品を創るということ」といったことのためだけ、それだけに力が注げる環境に身を置ける、ということの幸福感なのではないか。

色々なものを犠牲にする、という感覚も持たないままここに来られたことの幸運。

今、僕は「芝居」や「劇団」のことだけでいい。

全ての行動のモチベーションをそこの一点で賄える。

好きなことだけ出来ている、ということもある。

「お仕事」がないからストレスもない。

もちろんその分お金はないがそれがなんだい。

僕はこうして生きている。

飢えはあっても食べるものがないわけじゃないし、寝るところもある。

生きてさえいれば好きな芝居が出来る(そのための何かができる)。

そう生きてさえいればいい。

シンプルだ。

生き永らえること、それ以外の余力を全部芝居のために使えるんじゃないか、今は。

そのことに気付いた幸福感なのだと思う。

こんな感覚。

きっと色々なものに恵まれた売れてる役者であったら感じることができなかったのではないか。

小劇場という経済から取り残された世界に出会えて、本当によかった。

そして、仲間に出会えて本当によかった。

  

この幸福感についてはまだ模索中だ。

また何か気付いたら書き記しておこう。

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