« 2008年2月27日 | トップページ | 2008年2月29日 »

2008年2月28日

2008年2月28日 (木)

追想『ゲアリーズハウス』

『ゲアリーズハウス』と過ごした1ヶ月半を振り返る1時間を、今日つくりました。

すべては振り返れませんが、断片的にでも追想してみたいと思います。

こういう時写真は便利です。

写真は多くを語ってくれます。

といっても。

生粋のシャイボーイゆえあんまり撮ってないんですが・・・。

Performance_img_1   

   

   

   

   

    

   

    

    

    

   

   

これは顔合わせ兼チラシ用撮影の日に撮られたオフショットですね。

去年の11月だったかな?

僕の引きつり笑顔が特徴の1枚です。

この頃はまだ華子さんがお元気だったんだなぁ、なんてことを思うとちょっと哀しくなるのでやめましょう。

そしてこの頃はまだ今冬がここまで冷え込むことになるとは知る由もなかったわけです。

帰りの電車で吉田テツタさんとラーメン話で盛り上がったなぁ、なんてことを今思い出しました。

新宿の麺屋武蔵のラーメンの完成度の高さを確認しあったのでした。

Sn380314   

   

    

    

    

    

台本ですね。

1稿です。

これが手元に届いたのが去年の11月(10月の終わり?)だったことを考えると稽古初日までにもっと役者として用意できることがあったのではないかという反省があります。

翻訳劇はやはり僕がふだんよく目にしている演劇作品で行われる日常会話とは感覚的に異なる部分があり、それを身体に落とし込む作業がここまで難しいとは想像していなかったわけですが、

それでも、

やはりこれ程の予備時間を貰いながら初日までに出来た僕の作業を今考えるとあまりにもお粗末だったわけです。

5%というところでしょうか。

初日を100とすると。

今あの11月に戻れたとして稽古初日までに50くらいまで行っておけば、おそらくは本番初日までに250くらいのパフォーマンスが出来たのではないか、などとイミのないことを考えたりしてしまいます。愚かしい行為ですが。

こういう経験を後に繋げていかなくちゃいけません。

   

稽古のことを少しだけ追想してみます。

大変な稽古でした。

慣れないことがたくさんありました。

勉強になることもたくさんありました。

日本人の日常感とオーストラリアの日常感の違いということを非常に意識する稽古でした。

オーストラリア人であり、言語感覚、日常感覚に大きく隔たりのある人物を、

僕は結局、自分の持つ、日本的言語感覚、日常感覚でしか演じられない、といった限界とジレンマが常にありました。

そして結局、

これはごく個人的なことですが、

自分が今回の役をやるにあたって、「何を大事にするか」ということで多くの選択をしました。

その選択のすべては、

僕が、

今回演じた「ヴィンス」という青年を「誰よりも想う存在でありたい」という僕の願いから産まれた選択であり、それは時に演出家を困らせる選択であったことも自覚しています。

それは僕にとっては生命線でした。

演出家とディスカッションしてでも守らなくてはいけなかったものがあり(もちろん僕は演出的意向を優先しますし、役者が作品を象る上でのあるピースであることは重々承知しているつもりです。わがまま役者とは違います。)、そうすることで正当に、

『僕がこの世で最もこの役を想っている』という証明を得なくてはいけなかったのでした。

結果的に僕は、

この役と、この役を演じている時間を、

役者として正当に、苦しみ、楽しみ、傷つき、生きるための条件を得ることができました。

それを得られたことは僕にとってはとても、かけがえなく、救いのあるものでした。

  

稽古に関してはとてつもなく多くの感慨といいますか、

想うものがありますが、今回は自分のことのみに留めたいと思います。

107    

    

    

    

    

    

    

    

    

    

  

あくとれ、という場所はなんとも暖かい空間でした。

役者として追い詰められ、焦る気持ちがここに来るとフッと和らぐような、「大丈夫」と無条件に包んでくれるような、そんな場所でした。

最近は本当にお客としてはめったに行かない劇場になってしまいましたが、いい劇場だな、といつも感じていました。

110      

    

    

    

    

    

    

    

    

    

  

劇場前の立て看板。

今回は写真がチラシになっている、ということで個人的には恥ずかしかったなぁ。

方々でチラシ見たよ、と声をかけられ慌てていた記憶が蘇ります。

109     

    

    

    

    

    

113    

    

    

    

   

    

舞台写真です。

もう千秋楽も終わったので公開してもいいかな、と。

本番中に少しづつ家が建っていく、というセットでした。

舞台美術の香坂奈奈さん(ONEOR8でもお世話になっています)は本当にいつもいつもいい仕事をするな、と(上から目線でスイマセン)。惚れ惚れ。

そして実際たたいて造ってくれた上に舞台監督として奔走していただいた神崎さんには稽古段階からかなり助けられました。

日常感を失わない、土臭いこのセットで演じることはこの上なく楽しい時間でした。

ありがとうございました。

112   

   

    

    

    

    

   

   

   

   

  

あ、そうそう。

奔走してくれたと言えば。

この人を忘れてはいけません。

稽古初日から楽までずっと、裏でスタッフとして駆け回ってくれた制作助手のめぐさん。

普段の日常会話で常に意味不明なことを口走る、可笑しな人でしたが、今思うと助けていただいたな、と。

笑わせてリラックスさせてもらいました。

その他たくさんの優秀なスタッフさんのおかげで僕は何のストレスもなく役者に専念することができました。

感謝の気持ちでいっぱいです(本当は1人づつ紹介でもしたいところですがかなり長くなってしまうのでこの辺で・・・)。

108    

    

    

    

    

     

    

    

    

    

  

お酒!!!!

僕のために!!!

事務所とONEOR8から!!!

嬉しくて嬉しくて、毎日楽屋入りの前にニヤニヤ眺めていました。

そして。

最も嬉しかったのが、

115   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

  

この折込みに入れられていたこの仮チラシ。

わざわざONEOR8の和田ひろこ様が作ってくれたらしいです。

こういうの僕初めてだもんで、

こういう『本公演出演の~の次回作!』みたいの。

涙チョチョ切れそうでした、最初見た時は。

劇団の愛を感じました。

「ああ、俺大事にされてる。」

って。

  

俺、頑張らなきゃですね。

と、

うまいこと4月公演に繋がったところで追想を終えたいと思います。

あ。

最後に。

今回僕を『ゲアリー・・』に呼んでくれた制作の上田さんには死ぬほどの感謝です。

上田さんとはONEOR8の『Turkey』からの付き合いですが、今回僕にお声をかけていただき、こういう場を与えてくださいました。

この人がいなかったら僕の今のこの状況はありえませんでした。

上田さんのおかげで一つ乗り越えた状態で、芝居感と舞台勘が冴えた状態で次のONEOR8『莫逆の犬』に臨むことが出来ます。

この上ない糧を与えていただいたことは一生のご恩と思っています。

. 

| | コメント (0)

« 2008年2月27日 | トップページ | 2008年2月29日 »