エレファントムーン公演『業に向かって唾を吐く』
千秋楽、観劇。
王子小劇場にて。
役者友達の酒巻誉洋くんとワークショップ仲間だった山口温ちゃんのいる劇団、エレファントムーンの第4回公演。
前から気にしていた非常に注目度の高い公演でした。
今日までやっていてくれて助かりました。
神様、ありがとう。
前回観た新宿タイニィアリスの芝居が役者に穴のない素晴らしい公演で才能を感じていただけに相当期待して観ましたが、それでも楽しめました。
アパートの一室の非常に小規模で嘘の多い宗教団体が成立しているというリアリティやヤクザの行動など、多少の違和感を感じつつも、暗転を使わないスピード感を感じさせる演出や展開の速さと、間をたっぷり使った緊張感を生む演出でどんどん引き込まれ「洗脳」されていきました。
現実世界から解放されたはずの宗教団体の側の人達に現実的な問題が次々と降りかかる構図が切なく、「人間味」を生み出していたと思います。
むしろ外界側の人間が(ほんの少し)表層的な演技に(あるいはズレ過ぎに)見えてしまうところがあったりしてその辺は役者のコンディションなのかあえてなのかは分かりませんが、やきもきしてしまったり・・。
しかし、やはり全体的に感じたのは役者陣の表現の豊かさと細かさでした。
アパートの住人で信者の弟役の永山智啓さんとガルーシャ役の尾本貴史の兄弟の関係は家族だからこそ生まれる切なさが漂っていて泣きそうになりました。
皆さんきっとまだ若いのに・・、凄いな。才能というやつでしょうか。
こういうところで経験を積める役者さんを羨ましく思います。
酒巻くんには役者としてどんどん先を行かれて行く気がします。
いい役者だなぁ、遠いなぁ・・、と改めて。
今日はちょっと正直落ち込みましたね。
バイト頑張ろ。
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