« 2006年9月26日 | トップページ | 2006年9月28日 »

2006年9月27日

2006年9月27日 (水)

トリコ劇場公演『神様の不在』

05info      

    

    

    

    

    

    

      

      

      

      

観劇。

25日月曜日マチネ。

役者友達の山岡未絵さんの所属するトリコ劇場を観に高円寺は明石スタジオへ。

僕の好きなエレファントムーンの酒巻誉洋くんも出演ということで期待が膨らむ。

酒巻くんことマッキーはいつも期待を裏切らない。

どんなにいい役者もたまにはハズすものだけどマッキーは魅せてくれる。

ポテンシャルの高さと流されない哲学があるからか?

なんなんだろう。

で。

見ているとたとえどんなに芝居が「ん〜」と思ってもマッキーだけはいいなぁ〜、ということがある。

でもそれはよく考えると芝居的にはあまりいいことではないなぁ〜、とか思ったり。

そういう風に見えるということは出演者の表現力に大きな差があるということだから(出演者は僕にこんなこと言われる筋合いはないと思うが)。

今回もそれを強く感じる。

芝居が流れる→マッキーの芝居で引き込まれる→舞台上の光景をそこに生きている人間達の世界と錯覚する→マッキーのいないシーンで現状に引き戻される→ああ、これは役者が舞台上でお芝居をしているんだ、と錯覚から醒める。→マッキーが芝居をする→引き込まれるが錯覚にまで至らずこれはお芝居で「マッキーという役者がいい芝居をしている」と感じる。

ということなわけだから。

お客は(僕は)もっともっと作品に没入して行きたい生き物なのだ。

冷静に「あの役者いい芝居するなぁ」と劇中にはあまり思いたくない。

終劇後、帰り道、現実に帰った後でその余韻の中、「ああそういえばあの役者〜〜」となりたいのだ。

ああいう役者さんは作品に溶け込んでいい芝居が嫌味にならないぐらいのトコがいい。

・・。

まったく。

自分で書いてて、「オマエはなんぼのもんじゃい」という感じだが、作品は一人役者が芝居を壊すだけであっという間に魔法を失う、ということを忘れてはいけない、と思った。

さてお話だけど、凄く緻密でしっかりとしていたと思いました。

構成が分かりやすくて、後半しっかり狙い通り裏切られますし(あの展開は痛快)。

ラストもカタルシスがある。

でも何でか、これは僕の知っている世界に思えなかった。

あとに残るのは「あぁ、宗教ってこうだよね。」という、その、「はい、分かりました」、という、それだけで。

自分の身近なものとしては受け取れませんでした。

それは、やっぱり『作品に没入できなかった』というところに原因があるのか、僕に感受性がないのか何なのか分かりませんが、何だかもっと得られるものがあったはずなのに、とても惜しいことをした、という残念な感覚だけが、ただ霧のように残っています。

| | コメント (0)

サスペンデッズ第2回公演『Clearly』

サスペンデッズ第2回公演『Clearly』

観劇。

24日日曜日ソワレ。

神楽坂diepratze。

前回プロトシアターにて行われた公演をONEOR8の野本さんに薦められ観に行き、あまりの面白さ、役者さんの魅力に心を掴まれたサスペンデッズ(前回は上石神井サスペンデッドという劇団名だった気が・)の第2回公演。

今回でやっとこの人いいなぁ〜、と思っていた役者さんの顔と名前が一致する。

今回もこの人がしゃべっているだけで面白い。

「もう、ちょっと、やめてくださいよ、可笑しいから。」と言いたくなるくらい面白い。

独特な喋り口調、細かいディテール、特異な人物像。

伊藤総さん。

今まで「あの喫茶店のマスター役やってた、あの〜ホラ、面白い人」と言っていたがこれからはちゃんと伊藤総さんと呼ぼう。

そして佐藤銀平さん。

前回も素晴らしかったけど、今回はさらに惚れ々としてしまいました。

面白い芝居っていうのはこういう芝居だよな〜、というのを再認識。

あの役、佐藤銀平さんでなく並の役者だったらああは見れないと思う。

銀平さんの素晴らしいところは役の感情が一つの場所にいつまでもとどまっていないこと。

一行、一句の台詞の間にどんどん感情が次の展開をみせる。

だからそこには「感情に溺れた役者」ではなく常に新鮮な「人間」がいる。

そして(ちょっとこんなことを言うのは失礼かもしれないが)何故かとてもコミカルなのだ。別に劇中面白いこと言ってるとかそういうことではなく、普通にそこにいるだけで、何かとても人間味に溢れているというか可笑しいというか。

銀平さんの演技、もっともっと観てみたいと思いました。

お話も一見とっても地味なんですが、僕にはズンと重くのしかかるモノがありました。

仕事を頑張るってどういうことでしょうね?

どうすれば自分を認めてあげられるのか。

「もっと思い切りやりたい」というあの女の子の気持ち、何故かとても共感するものがありました。

銀平さんの役の男の恋はきっと成就しないんだろうな、アレは。

それも含め気持ちのよい芝居でした。

あ。

願わくばトップスあたりで観たいです、こういう好きな芝居は。

| | コメント (2)

« 2006年9月26日 | トップページ | 2006年9月28日 »