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2006年1月9日

2006年1月 9日 (月)

サニーサイドシアター新春企画『審判』を観劇

昨日はサニーサイドシアターにワンオア8の平野圭さん、モダンスイマーズの古山憲太郎さんの出演されるリレー式一人芝居『審判』を見に行ってきました。

企画内容

一人で2時間40分喋り続けるという

モノローグドラマ「審判」。

この「審判」の台本を均等に五分割し

五人の出演者が

リレー形式(一人が約30分を担当)

で一つの作品に

仕上げてみようという

一風変わった企画。

アンケート投票により

「役者★魂ナンバーワン」を決定。

「審判」とは

作者はイギリスのバリー・コリンズ。


日本では江守徹さんが初演し、

加藤健一さんがライフワークとして

公演を続けている作品。
 
第二次世界大戦中、

ドイツ軍の捕虜になった

ロシア軍将校7人が、ボーランドの

とある修道院の地下室に、

身ぐるみ剥がされ、食料もないまま

閉じ込められ置き去りにされる。

60日後に発見された時、

生存者は二人。

一人は完全に気が狂っていたが、

一人は正気だった。

この正気のまま救出された将校が

軍事法廷で証言する

60日間の壮絶なドラマ。

明かりが入ると、

舞台には証言台が一つだけ。

その前に立つ将校。

役者は、観客を陪審員に見立て

二時間四十分

喋り続けなければならない。

始まったら最後までたった一人っきり。

逃げ場所はどこにもない。

   

今年初の観劇。

年末の稽古を見学させていただいたのもあり、観劇する側の僕も緊張の公演となりました。

 

いや、『審判』、凄い作品です(>_<)。

改めてその完成度、描写の細やかさ、匂いまで伝わってきそうな生々しさに圧倒されました。

このホンを書いた人は本当にこういう凄まじい体験をして来たのではないか、そう思わせる程、魂の入った戯曲に感じました。

それだけにこのホンに真っ向から立ち向かう勇気を持った今回の5人の役者にはそれだけで賛美のコトバをかけたいです。

この平和ボケした日本で戦争や死の危機感を知らない若い役者がこのホンに向い、役を、作品をモノにするには並大抵の努力では済まないでしょう。

また5等分されているとはいえその台詞量たるや物凄いわけで。

あっぱれです。

役者も観客も(^_^;)。

こんな疲れる観劇もそうないでしょう。

見ているとどんどんこちらの魂が削られていく、そんな緊張と迫力、そして長さ(-_-;)がありました。

   

皆さんそれぞれ芝居の質が異なり 、人が違えばこんなにも解釈が変わるのか、というのも面白かったです。

そしてつくづく一人芝居はその人の「人柄」が出るなぁ、と。

情感の豊かな人はそれが垣間見えるし、自分勝手な人はやはり芝居も身勝手なわけです。

役者としての成長は人としての成長でもある、とよく言われますが、そういう部分て最終的にはとても大事だな、と痛感しました。

   

平野さん、古山さん、本当にお疲れ様でした(>_<)。

勇気とパワーをいただきました。

今日の千秋楽も頑張ってください。

   

そういえば2番手の浜本ゆたかさんという役者はとても魅せる芝居をされていました。

観客の心に訴えかける、何かがあった。

観客席を見事、芝居設定の傍聴席に変えていたと思います。

またどこかで他の芝居も見てみたい、と思わせるものがありました。

若干22才だそうで・。

いやはや世の中には凄い役者が隠れているものです。

そろそろおっさんの僕も負けていられませんm(__)m!

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