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2005年12月24日 (土)

グリング第12回公演『海賊』を観劇

Kaizoku これも先週見た芝居ですがもうさすがに書かなあかんやろということで。

しかし、芝居関係のライターさんとかホント凄いよね、僕には見たその日の内にパパッと感想書くなんてことは出来まへん、

脳天パーなもんで(^^ゞ。

 

今回の『海賊』は前回トップスで見た『カリフォルニア』に引き続き2回目のグリング公演です。

『カリフォルニア』がんもう超超ショックと感銘を受けた素晴らしい作品であったので期待はもの凄いものがありまして、

『いかんいかん、こんなにも期待を膨らませて行ったらもう相当面白くないと満足できないぞ、程々にしよう』

などと思っていたりしたわけですが、やはり高まる期待は抑えられずどうしよう〜とか思っていたのですがギャフン。

そんな心配は無用も無用。

またしても素晴らしい作品をシレッとやって見せられてしまうのでした(実際どうかはしんないよ^^;)。

 

いやぁ、面白かった。

上質で質の高い(同じイミか・)、特上レベルの芝居。

同じ世界の人間から一般の人、学生からおじいちゃんおばあちゃんまですべての人に観劇を薦めたい、そんな芝居でした。

今僕が誰か不特定多数の人に『伊藤さん、いい芝居ってないですかね?』っ て聞かれたら「グリング見なさいな」って答えますね、即答で。

そしておそらく芝居を知っている人程、あの作品の成り立ちがいかに高密度で力強いかを感じ取れる様な気がします。

なかなかああは出来ないんです、凡人には。

今のワタシには。

それだけに今の演劇界にあって、ホンのレベルと役者のレベルが高い次元でぶつかりあい、見事なカタチをなしている作品が見れた時、感情の渦がなだれ込んで来て涙となるのです。

ああいう涙が客席で流せること、本当に幸せなことだな、と感じました。

 

さてお話は、あるけして栄えていない街の床屋を舞台に織りなされる人間ドラマ。

床屋の主人と都会から帰ってきた主人の兄のドラマを中心に自分の居場所を失ってしまった人達の心の渦が空気を染めて行きます。

これ以上のあらすじは割愛〈きっとこの作品はDVD化されると思いますし、見てない方は是非出来るだけ情報のない状態でご覧になってみてください〉。

もう30代も半ばにさしかかった兄と弟の現実的な距離間がなんとも心に痛かったです。

しかし、そういう距離間だからこそ産まれるドラマもあるのだなぁ、と。

風鈴工房の笹野鈴々音さん、こんな女優さんがいたとは・。

彼女以外誰も出来ない演技。

カルチャーショックでした。

今作で改めて人が「生きていく」ことのなんたるかを考えさせられ・・・、うーん、いや、なんだろう、見ていて素直に人をいう生き物をいとおしく感じる、そういう感覚を呼び戻される、そんな作品でした。

 

次回作は来年末(遠いなぁ・)、紀伊国屋ホールだそうで、グリング、遠い存在になっていくなぁ・、と。

複雑な気持ちです。

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