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2005年12月20日

2005年12月20日 (火)

モダンスイマーズ番外公演『さよなら西胡クン』を観劇

モダンスイマーズ番外公演『さよなら西胡クン』を観劇

何時までも感想書かないわけにはいかん!ということで。

モダンスイマーズは前回のワンオア8の野本さんが出た番外公演しか見てなくて今回は2回目でした(本公演見ておきたかった(;_;)、悔やまれる・)。

もう公演は終了しているのでバンバンネタバレです。

  

場所はあるはなれの小屋のような所。

同じ高校の野球部だった同級生で今は同じ草野球チームの男達がたむろする場所。

男達は皆野球の道は諦め、それぞれの日常を過ごしている。

月に一度の草野球の試合が彼らの繋がりだ。

明日は高校時代予選決勝で負けたチームOBとの対戦。

人手の足りない彼らは万年補欠だった「のび太」を人数合わせで誘う。

・とそこにチームで一人才能があってプロの1軍にあがった西胡が現れて・・・。

 

過去にこだわり、割り切ろうとしても出来ない男達の話。

西胡の出現で心の奥に隠していた嫉妬や憤りが溢れ出し、過去の出来事を責め合ってしまう。

何かを精算することで、他人のせいにすることで、今や過去の自分を正当化したい、現実との折り合いを付けたい。

そんな気持ちの渦が空気を支配し、話は進んでいく。

 

男の群像劇を書かせたらモダン蓬莱、と誰かが書いていましたが、確かに。

登場人物一人々の心の内面の渦巻、変化を直球変化球使い分け、実に深く、切なく描いていました。

「どうあがいても変えられないピークを過ぎた自分」が過去の真実を変えたいと、今の自分に見合った姿に、また正当化出来る姿にしようとする様が、心に痛く、切なく刺さりました。

人間て割りきれないんですよ、弱いから。

過去の自分を今の自分をいくらどう曲げたって、現実の重みは明日の朝、起きたらやはり重いのです。

  

ラストで「なお」が西胡に「ずっとお前がいなければ、お前さえいなければと思ってたんだよ。」と告白するシーン。

決別の意ともとれるコトバを伝えたなおと、またそんななおに「表に出て俺の球を受けろ、そんで後悔しろ」と言った西胡の気持ち。

もうこの二人、会うことはないんだろう。もう同じ世界にはいない二人。

やさしさとも厳しさとも言えない感情から産まれるそのせつないやり取りに、男ってこういう生き物だよなぁ〜、と。

これもある人間と人間の繋がりの形なんだろうな・(友情なんて安っぽいコトバでは足りない)。

あー、あの最後のシーンはなおと西胡の別れでありまた出会いでもあったわけか・・。

あー、やられた・。

  

そんな余韻の芝居でした。

  

書き忘れたけど津村さんが最高に面白かったなぁ。

あんなにコミカルでなおリアリティを失わない・。

凄い!!

いったいその発声はどこで会得したんですか?

最高です、惚れ直しました。

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